★ブス★

ブスとは・・・?
子供の頃から可愛いとか美しいとかの褒め言葉に慣れて育った場合と、心無い悪ガキどもに「ブス~!ブス~!」などとからかわれて大人になった場合とでは、とてつもなく大きな差が出てくる。
何の差か?と言うと、当然のことながら【自信】である。

これは男性にも当てはまる事で、幼少の頃は女の子ほどに影響は受けないにしても、小学校高学年の異性を意識する年頃になると、自分自身の外見を他のモテモテ男子と比較し、彼のようになろうと努力を始めるか、もしくはその努力に限界を感じ「フン!女なんて目じゃないワ~イ」と意識的無視をし始める。
まあ、男の子の場合は女の子ほどに【外見美】に関して敏感に傷付いたり、その傷を大人になっても引きずるという確率は少ない。
が、いずれにしろ、これらの思春期時に植え付けられたトラウマは、真の大人の恋愛の妨げにもなる。

「痘痕もえくぼ」などという言葉があって、恋をすると何でも美化してしまうのは人間の好い所だ。(悪いところだと言える場合もあるが・・・)
彼氏や彼女に、いつも「君は可愛いね!」とか「貴方は素敵だわ!」なんて言葉を連発されていると、不思議と自信も湧いてきて好い錯覚状態に陥る。

しかし、悲しいかなこの恋愛の数が少なかったり長く継続しなかったり、そのまま結婚生活に入って、結婚という日常の中でパートナーの褒め言葉が減ってくるにつれ、せっかく芽生え始めていた自信も失われていく。
という事は、好ましい恋愛の数が多ければ多いほど、そして褒め上手と根気のあるパートナーに出会えた人ほど、恵まれた環境にあると言えるかもしれない。

子供の頃、本当に外見的美に恵まれた人は、イヤと言うほど多くの褒め言葉に接する訳だが、そうでない人にこの褒め言葉を心から発してくれる人達と言うのは、誰でもない【両親】である。
何処の親でも自分の子供が可愛くないと思う人は早々居ないが、それをハッキリと言葉に出して言い続けられる親は少ない。
子育てには「褒めて育てろ」と言う言葉があるように、恋愛・結婚でもパートナー育てに【褒め言葉】は重要だ。

此処イタリアの好い所は、親が子供に対して見せる愛情表現の豊かさ、常に子供に対してでさえ、パートナーに対してでさえ「お前は本当に可愛いよ」という褒め言葉を頻繁に発する。
イタリア男達が、日本人から見ていとも簡単に発しているように思える言葉
「Sei bella ! bellissima ! (君は美しい)」
も、捻くれて考えずに素直に受け止められる姿勢があれば、自然に自信へと繋がってくるという訳だ。
この褒め上手の多い国イタリアに、好感を持つ人も多いと思う。

このように、親や友人・知人、恋人・パートナー達などから、そしてまた通りすがり(?)の人達から、より多くの褒め言葉を掛けて貰えれば、美しさが増す確率も上がる。

そして、幼少期のトラウマから開放されつつあるなら、その時こそ
「私は所詮ブスだから・・・」「俺はどうせ男前には程遠い・・・」
な~んて悲観的に物事考えるのではなく、まずあなた自身が
「私って可愛い!美しい!」「俺って中々いけるじゃん!」
くらいに、自分自身を認めて愛してあげる事が、一番重要な気がする。

【ブス】というのは心の問題だ。
他人と比較して卑下したり、自分自身を否定する気持ちがある限り、あなたはブスから抜けきれないのではないだろうか。

さあ!貴女も、そして貴方も、今日から鏡の中を覗いて見よう!
そこには、可愛い!可愛い!素敵なあなた自身が居るに違いない。


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